M.Y.

開発購買課の仕事内容や役割を教えてください

当課は購買部門の中でも業務範囲が広い部署です。 まずは商品を構成する部品のコスト管理です。サプライヤー様の提案内容を精査し、見積もりや立ち上げ、そして量産品になるまでの日程管理などを行っています。そのために品質・デリバリー・コストの面から新規サプライヤーの開拓や既存サプライヤーの選定をすることも大きな業務の一つです。新商品やモデルチェンジに対し、開発部門の要望や時代のニーズに合ったサプライヤー様を探求しています。

そして、サプライヤー様からの価格変更や部品の詳細変更への対応など、CR(コストリダクション)活動も行っています。サプライヤー様の立場を理解し、当社ファーストではなく中立の立ち位置で推進することが大切な業務です。当社商品の7~8割はサプライヤー様からの部品供給で成り立っているため、質の高い商品もサプライヤー様の力なくしては出来上がりません。サプライヤー様のご相談を受けながら開発部門の要望を協議したり、反対にサプライヤー様へ厳しい条件でのご依頼をしなければならなかったりと、一方的な交渉ではないため、中立であることが重要と言えます。紹介した業務はほんの一部ですが、私たちの役割は 『TOTOアクアテクノとサプライヤー様の架け橋』 だと思っています。

仕事をする中で大変さ、やりがいを感じるのはどんな時ですか?

新商品開発の際は、発売までの日程が厳しいタイトなスケジュールで何十という部品を立ち上げなければならないので大変ですね。例えば、物価高騰による値上げがある場合、サプライヤー様の電気代や人件費、材料費の値上げが全て部品の金額に反映されるので、中身を精査し交渉して妥当性を見極めるのは難しいところです。
また、ルーチン業務はほぼなく、常にその時々で臨機応変に進めていく業務ばかりなので、それまでの経験を活かしながら行う必要があります。そのような中で無事に新商品立ち上げを達成できた時、サプライヤー様や開発部門から「ありがとう」と言ってもらえた時は全てが報われた気持ちになります。

仕事をする上で大切にしていることはありますか?

会社のお金は自分のお金と思って使う、ということです。自分のお金であれば、皆さんいかに安価で妥当な金額で購入するかを検討すると思います。同じように会社のお金も有限ですので、限られたコストの中でどうパフォーマンスするかがカギだと思っています。そして会社では、利益となったものはお客様のさらなる満足への投資につながっていきます。そのためメンバーには、「見たこともないような金額であっても、自分のお金だったらどうかを立ち返ってほしい」とよく伝えています。

実はこの考え方は私自身に学生時代から根付いているんですよ。学生時代はお金がなかったので、出費をいかに抑えるかが重要だったんです(笑)その時に家計簿をつけ始めたのですが、今もずっと継続しています。

これまでの会社生活で一番の危機、大変だったことは何ですか?

購買部門の仕事を始めてから間もない時です。部品の改良が発生すると、もちろん改良前のものは使えなくなります。しかし部品を改良することが決まった時、既に先々まで部品を手配してしまっており、大きな損失を出したことがあります。会社に対して損失を出したことがとても悔しく、涙を流しながら残業する日々でした。
それでも乗り越えることができたのは、周りの人が助けてくれて救ってくれたからです。周りに恵まれたからこそ今の自分があると思っています。

今後の目標やチャレンジしたいことを教えてください!

自分がいつ今の職場を離れてもいいような体制を作ることです。今後入ってくる若手社員や後任が困ることのないように、組織や業務の在り方を継承していきたいと思っています。
また、若手社員が新たな挑戦を通じて成長し、飛躍するための環境と体制を整えていきたいとも考えています。

学生の方や若手社員へメッセージをお願いします

残り少ない学生の時間は力いっぱい楽しんでほしいです!社会人になると、収入はあっても時間はどうしても限られてしまいます。今の友達を大事に、一生分遊ぶくらい悔いのない生活を送ってほしいなと思います。今この瞬間は二度と訪れない特別なものです!(私は卒業旅行にスカイダイビングをしにハワイへ行ったことが一生の思い出です)
また、入社後にできる同期との関係も一生の財産となりますので、ぜひ大切にしていただきたいです。